次世代型科学の拠点について (杉並区立科学館廃止まで)

 

2016.12.01 区からのお知らせ

杉並区立施設再編計画ほかの改定および区民等の意見提出結果がでました。

次世代型科学教育の新たな拠点については、統合後の杉並第四小学校の跡地が検討されてると書かれています。どのような科学の拠点になっていくのか、見守っていきたいと思います。


2016.09.02 杉並区社会教育センターにて、意見交換をしてきました。

サイエンスホッパーズ2名、生涯学習課課長ほか4名の6名で意見交換がありました。科学の拠点をはやく作ってほしいという要望とともに、拠点をつくるなら以下ようにと、メッセージを届けました。



 平成28年度 科学教育団体との意見交換        2016年9月2日 

サイエンスホッパーズ

新たな科学教育の拠点について

平成27年度 次世代型科学教育の新たな拠点づくりに関する調査・研究業務報告書」のテータは拠点づくりのもとにしてはいけない。あくまで参考にするにとどめる。

(理由→1 アンケートは27年度のフューチャーサイエンスに参加した中215人のアンケートを書いた99人だけをもとにしていること。理由2→ 移行期間の26年27年の科学事業を次世代型科学教育としているが、昭和40年からの杉並区立科学館の実績を踏まえて検討をすることが重要かつ必要であること。

1 新たな科学教育の拠点の位置付け

(1) 生涯学習分野と学校教育分野の拠点のあり方

生涯学習分野と学校教育分野は、子供に関係する部分はよく連携し、融通がきくようにし、現場を主導にし、完全に分けない。

(2) 新たな科学教育の拠点に求められる機能

科学の拠点の根幹となるコンセプト固め

 ○コンセプトを固め、拠点のあり方を検討する専門委員会の設置、立ち上げ。

  (有識者、区内科学教育に貢献度の高い人、区の関係者、学校理科教員などで検討)

 ○専門の検討委員会では予算、立地など透明化し、現実的な取組みを挙げ進める。

 ○長期にわたり継続した科学教育をし、しっかりと実績をあげる。

 ○継続した科学教育をするために、優秀な人材の適数確保と予算の計上。

 ○科学、教育に精通した専門家を指導員、職員として十分に確保。

 ○学校教育を支えられる拠点(科学館)であるための施策も内容に位置づける。

 ○科学教育に携わる団体や個人の養成・支援体制の充実。

 ○科学教育に携わる優秀な人を育て、杉並区から発信、派遣する。

  以上を検討課題の中にしっかりと位置付ける事。


(3) 新たな科学教育の拠点の機能


1 杉並区の科学教育を牽引する機能

・科学的なことに興味を持つサイエンスフェスタのような入口から、もっと興味を深めたり広げたいという、区民や子供たちの様々なニーズに応える。

・科学する心や思考を育て、助けるための教育機関。(例:杉並サイエンスグランプリ)

・継続した科学教育をするための、優秀な人材の確保。

2 実験・工作機能

  区の科学の拠点となるよう、学校以上の利用しやすい実験室を作る

・実験室は、天文、生物、物理、化学、工作など様々な講座が開催できるよう、プラネタリウム上映室、3つ以上の教室が必要。

・区民がいつでも使える理科室や器具の複数の保有。

・事前実験や準備ができる部屋、実験で利用する生物を育成する場所やスペースの確保。

・必要な理科教育の器材、教材の保管方法の維持。

・固定のプラネタリウムを設置し、十分な天文教育が受けらける。

・最新デジタル機器よりも「五感を使った体験ができるような」施設と教育内容。

・学校ではできないような薬品を使った実験や大掛かりな実験ができる。

・団体、学校などの大人数での利用ができる施設。

・実験室は、利用しやすいように、科学に精通する人が設備を整える。


3 学校教育の支援機能

・放課後の子どもの居場所機能を維持・充実。

・出張事業を再度受けたい子や、学校理科教育の発展研究や実験ができる。

・科学のわからないことが相談できる場所であること。

(ここに来ればなんでもわる。アドバイスをもらえる)

・杉並サイエンスグランプリは、小学校、中学校共に行う。(科学教育の連携)

・生涯教育と連携する

・生涯教育、児童生徒のための教育の内容は現状維持、またはさらなる充実。


4 交流機能、ライブラリー機能、相談機能

・学校、区民、団体、地域が気軽に訪れる施設で科学の交流ができる。

・科学に精通する、普段会うことのできない人との講義や講座を提供し、

 最先端もしくは、興味ある科学についての話が聞けたり交流ができる。

・サイエンスフェスタ、杉並サイエンスグランプリでの交流。


・区内図書館と連携する


・区民の科学教育や科学に関する質問や相談を気軽にできるシステムの維持。

・区民が区内外での科学に関するイベント開催情報の提供。

・科学教育に携わる団体や個人の養成・支援体制の充実。


5 展示機能

  展示物は興味深いものにし、見たり解説を聞いたり満足のいくもの

・最新の科学、最新ではなくても興味ある科学に触れて楽しむことができる、

他の科学館ではやらない展示を考える。(例:ヒッグス粒子や彗星などの時の話題やニュースになったものをわかりやすく解説)

・「最新」であるためには、常に展示内容を大きく入れ替える必要があるが、

その予算も毎年めどが立たなくてはならない。

・企業がアピールしたい最新の科学研究などの展示に場所を貸与。

・メンテナンスが最小限であること。(大型装置のものはいらない)

・展示物は、講座などとリンクできるように企画すること。

・展示するだけではなく、解説などができる学芸員をおくこと。

(最先端のものであれば、小学生にもわかるように説明ができる人材)

・ 年間を通して様々な企画展を開催して、常に魅力あふれる展示を実施する。

・プラネタリウム、天文分野の教育活動に資する


6 ボランティアの育成・活用機能

・ボランティア育成のコンセプトがしっかりしていること。

・(科学を適切に教える人、講座のサポート、科学の疑問や面白さに気づかせる人など様々な事が考えられる)

・ボランティアの人材を育てる人材が必要。

・高校生ボランティアの受け入れ先。

・科学教育に携わる団体や個人の養成・支援体制の充実

・ボランティアの活用は、自主的で、行政はあてなしないこと。



2 新たな科学教育の拠点に必要な諸室等


現在、科学に関する講座、イベントなどは区内の各施設などで行っている。教育委員長が新たな科学の拠点、これからの杉並の科学は今までにない素晴らしいものにすると、保護者の前でもお話しされた。杉並区立科学館が2800平米だった所を報告書の内容で作るとしたら、杉並区立科学館よりも素晴らしい内容で科学を提供ができるのであろうか作る前から疑問である。お粗末な施設にならないよう杉並区や区民が誇れる施設をしっかりと検討すべき。


各部屋の広さと機能は、他の施設と比較して決めず、コンセプトから必要な広さを考えるべき。


今までの科学教育の水準の維持を切望する。


昨年度のサイエンスフェスタ、2年目のフューチャーサイエンスが好評なのは、杉並区立科学館が基礎を築いてきた成果ではないかと思う。今年度FCSが定員オーバーになったことも、科学講座や科学イベントの受け皿が足りないという証拠であり、早急に科学の拠点が必要だ。




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2016.03.31

 杉並区立科学館が閉館いたしました。

 新たな科学の拠点が杉並区に出来ることを願っています。


2016.03.26

サイエンススプリング2016 〜ありがとう!杉並区立科学館 スペシャル〜 Part 2

国立天文台准教授の縣先生の記念講演

 14:00〜「ありがとう杉並区立科学館」

 杉並・科学を楽しむ会 主催のイベントが最後に行われました。


2016.03.19

サイエンススプリング2016 〜ありがとう!杉並区立科学館 スペシャル〜 Part 1

 13:30〜科学体験講座「ニボシの解剖」

 14:30〜科学工作教室「水万華鏡づくり」

 14:30〜自然観察教室「春が来た!植物探索」

 15:20〜科学ビデオ上映

 16:00〜宇宙ライブショー「今夜の星空+CGで超体験’宇宙138億年’


午前中、杉並区教育委員会主催の杉並区立閉館セレモニーが行われました。


2015.12.26

サイエンスホッパーズ初の大人向け講座。

「科学好きな子どもを育てよう」トンボ玉教室を杉並区立科学館で開催しました。

来年には閉館してしまう杉並区立科学館。本当に残念です。


2015.07.20

夏休みになりました。夏休みだからこそできる観察や、毎年、楽しみにしていた夏クラブ、科学教室、大人の科学講座も、杉並区からまだ何もお知らせはありません。

杉並区立科学館の見学はできますが、子どもたちの声のしない科学館はとてもさびしくとても広く感じます。理科や科学の好きな子どもたちや区民が学べるよう、準備を早く整えてほしいものです。 <ふ>


2015.04.01

杉並区役所 科学館についてのお知らせより

「科学教育事業については、社会教育センター。その他具体的な内容については、準備が整い次第、広報すぎなみ等にて順次お伝えいたします。(途中省略)

杉並区立科学館は、現在、常設展示見学と講堂等の貸出のみを行っており、平成28年3月に閉館します。」 と書かれています。


杉並区には、他の例のない科学教育の場がありました。

子どもたち、大人(区民)への科学教育が今まで通り、今まで以上になることを願っています。

運動の好きな子(人)たちが利用できるグランドや体育館があり指導者がいるように、科学の好きな子(人)たちが集える科学館は、場所、実験道具、指導員等がそろう、かけがえのないものでした。

満足のできる科学の場が、なくならないよう、28年3月の閉館までの、試行期間を有意義な時間にするために、現場に一番近い保護者の皆様、子どもたちの科学教育を見守っていて下さい。私たちも、見守って行きたいと思っています。


<<<   2014年 5月1日   >>>>

5月1日~5月16日まで、杉並区では、区民アンケートを実施しています。

10年ビジョンを踏まえ、皆様に一人一人の声を届けていただけたらと思います。

5/1号「広報すぎなみ」臨時号にアンケート回答ハガキがついています。

切手を貼らずそのまま投函できます。区HPからも実施しています


<<<   2014年 4月24日   >>>>

サイエンスホッパーズメンバーの皆様が集めてくださった署名 212名を追加してきました。

合計 404名の署名が集まりました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。


<<<   2014年 3月20日   >>>>

3/8今年度最後のフィールドワークと、ホッパーズの皆様他から、64名分の署名を追加してきました。

これまでに、192名の署名が集まりました。

協力していただいた皆様、ありがとうございました。


<<<   2014年 3月13日   >>>>

杉並区内のすべての区立小中学校PTA会長・副会長へ科学館、理科教育に関する手紙を郵送しました。


<<<   2014年 3月4日   >>>>

科学館の廃止が27年度になりました!!!!!

3月3日づけ区HPにて「杉並区民等の意見提出手続き」の結果報告書がでています。こちら↓

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/guide/detail/10873/public_kekka_h2514-MID.pdf


杉並区施設再編計画(案)の修正版もでています。こちら↓

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/guide/detail/10873/sisetusaihen_an_MID.pdf




<<<   2014年 2月17日   >>>>

署名に協力していただいた、128名の皆様、ありがとうございました。

本日、区議会に陳情書を提出してきました。


「杉並区立科学館に関する陳情」

陳情の主旨

1、早急すぎる「科学館廃止」案の撤廃。

2、建物の安全性において本当に科学館廃止が必要な時期まで、現在の科学館での科学教育の存続。

3、今後の科学館のあり方を検討する専門委員会の設置。

4、新科学館の設立。

5、現科学館建物の廃止は、現科学館の機能を新科学館に移転したのちとすること。

6、今後の科学館教育の水準の維持。

そのために以下の方向に科学館の基本理念をおく。

①学校教育と生涯教育の連携を維持。

②生涯教育、児童生徒のための教育の内容は現状維持、またはさらなる充実。

③科学教育に携わる区民や団体などが専門に利用できる。

④プラネタリウム及び天文分野の教育活動に資する。

⑤区民の科学教育や科学に関する質問や相談を気軽にできるシステムの維持。

 ⑥区民がいつでも使える理科室の複数の保有。

⑦科学教育に携わる団体や個人の養成・支援体制の充実。

⑧現科学館にある理科教育の器材、教材の保管方法の維持。

⑨現科学館が有する放課後の子どもの居場所機能を維持・充実。

⑩科学、教育に精通した専門家を指導員、職員として十分に確保。


急な署名に都合がつかなかった方、パブリックコメントは2/20まで。(詳しくは区HPへ)

みなさんの、科学館や理科・科学についての思いを届けてほしいです。

  1/21~2/20の期間、区役所への意見   (現在は募集していません)

パプリックコメントを募集しています。

https://www2.city.suginami.tokyo.jp/board/board.asp




<<<   2014年 2月4日   >>>>


サイエンスホッパーズのスタッフは、1月30日、区役所へ科学館について「子どもたちには科学館が必要です。私たちのような団体にも科学館は必要です」という内容をお話ししてきました。

長時間話し合いをしたところでは、手応えは無しという感じでした。(涙)


教育委員会は学校での理科を充実させ、理科専科の先生の力を伸ばして、科学好きな子どもを増やして行きたい。そして、区は科学館の跡地には特養ホームをどうしても作りたい。そうです。

特養ホームも必要な施設です。充実した理科授業もやっていただきたいです。


しかし科学館は杉並区にたった1つしかない大切な施設です。

老人も大切ですが、子どもたちも大事です。そして区民も。

今まで「学校の授業」と「科学館の授業」の両方をうけられていたのに、片方しか受けられません。

子どもたちは、学校の移動教室がなくなり、科学館に行って「実験とプラネタリウム」を体験する日がなくなるということです。

大人たちには、科学館で行う区民講座やプラネタリウム、観望会がなくなるということです。


廃止案が早急すぎて、このままでは本当になくなってしまう。と危機感を感じました。


  1/21~2/20の期間、区役所への意見  (現在は募集していません)

パプリックコメントを募集しています。

https://www2.city.suginami.tokyo.jp/board/board.asp


たくさんの意見がでたら、いくらなんでもそんな意見があるのかと取り上げてくれ、考えてくれるのではないかと期待したいです。

なので、区役所からのパプリックコメント、お願いします。一人一人の意見が大切です。


他にも、これから科学館に行くであろうお子さんを持つ人や、様々な人に知ってもらいたいです。




<<<   2014年 1月21日   >>>>

杉並区は 1/21~2/10まで  「区民意見」を募集しています。

パプリックコメントなので、(行政、区議会など)色々な方面に声がとどくと思います。


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2013年12月1日杉並区HP「杉並区区立施設再編計画」に杉並区立科学館が廃止 掲載されました。。


科学教育の推進活動が盛んな時期に、科学館の廃止を構想する杉並区は時代に逆行しています。


科学館の利用は学校の移動教室だけではありません。プラネタリウム、区民講座、科学創意工夫展、天文の夕べ、サイエンスウィークや夏休みや冬休み等の教室、放課後の子どもの居場所にも使われています。科学に興味のある子どもたちが、通う科学館は他の施設にはない魅力があります。


科学にたずさわる団体も利用でき、科学館でしかできないものもたくさんあります。この施設や環境があるからこそ、踏み込んだ理科教育ができ、子ども達の理解を深め、関心、好奇心を高められます。

科学実験の整った環境を借りられるのは科学館しかありません。また科学館へ行けば理科に関する知識や知恵を教えてもらえるすべてがあり、解決するという水準の高さは他の地域に誇れる宝です。


教育は、目先の成果が出にくいものです。今まで杉並区で育てきた科学の芽を潰さないでください。

杉並区には、杉並区立科学館が今まで通りあってほしいと願います。                              2013年 12月